カテゴリー「読書メモ(ミニ)」の105件の投稿

読書メモ(ミニ):『ライフログのすすめ』『グーグルのグリーン戦略』など

▼最近読んだ本で、まずまずだったもの。今月は外れも多かったが、以下は可もなく不可もなくといった感じ(★3~4程度?)

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読書メモの地ならし

▼この数ヶ月、いろいろあって、なかなか「読書メモ」を更新できずにいたが、そろそろ生活リズムも安定してきたので復活させたい(と言って、有言不実行なことが多いのだが)。というわけで、まずは手始めに最近読み直した本と、新たに手に取った本をリストアップしてみるテスト。

▼読み直し

竹内 裕(2008) 日本の賃金―年功序列賃金と成果主義賃金のゆくえ, 筑摩書房

大久保 幸夫(2008) 日本の雇用-ほんとうは何が問題なのか, 講談社

岡部 恒治, 戸瀬 信之, 西村 和雄(2010) 新版 分数ができない大学生, 筑摩書房

鷲田 清一(2008) 死なないでいる理由, 角川書店(文庫版)

内田樹(2009) 下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉, 講談社(文庫版)

▼新規に読んだ本

鷲田 清一(2010) わかりやすいはわかりにくい? 臨床哲学講座, 筑摩書房

菅野 仁(2010) 教育幻想 クールティーチャー宣言, 筑摩書房

読書メモ(ミニ):『教育と平等』『凡才の集団は孤高の天才に勝る』

▼仕事で待機&移動中。これまでなかなか読めなかった2冊に目を通す。適当に目を通すつもりが、どちらも完全に「熟読」モードになってしまった。
▼『教育と平等―大衆教育社会はいかに生成したか』は、文句なく今年の新書のトップ3に入ると思われる本。教育に関心のある方はもちろん、政治や経済に携わる万人(要は多くの人)に読んでいただきたい。詳細は…私が論じる程ではないが、いずれメモを書くか仕事で活かしたい。

▼『凡才の集団は孤高の天才に勝る』は、単に「グループ・ジーニアス」というタイトルの方が「看板に偽りなし」になったと思うし、事例の取り上げ方が恣意的で飛躍ありという感は否めない。しかし、学術的な研究に裏付けられており、文献や論文等の紹介も、なかなか充実していて勉強になった。

 イノベーションや発想の役に立つという意味では、事例が多ければ多いほど良いわけでもなく、『発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』の方が直感的には役立つかな?と思ってみたり。でも、自身の仕事的には、グループ・ジーニアス的な本も貴重である。

「言われなくては分からない(言われても分からない)」時代(読書メモ(ミニ):『なぜ「大学は出ておきなさい」と言われるのか』)

▼タイトルの先入観からずっと手に取らないでいたが、『なぜ「大学は出ておきなさい」と言われるのか―キャリアにつながる学び方 』思い切って読んでみる。なぜ先入観が働いていたかというと、「大学を出ておきなさい」という第三者のからの指摘に基づいている点。世界へ目を向ければ「大学へ行くなんてとんでもない」どころか、「学校へ行くなんてとんでもない」という国々が半数を占めている(人口比)にもかかわらず、何とのんきなこと。国内だって、そんな余裕もなくなっているのに…。

 と、批判的に読み始めたが、部分的には説得力のある内容だった。例えば、以下のような下り。「勉強できる贅沢さ」は確かにその通り。
 (略)それでも、自分で選択できる余地があるほうが、はるかに可能性を広げることになるのです。バリバリ生きることも、ゆるく生きることも、自分の意思で決定できるほうがいい。迷って、苦しんで、誰のせいにもできず後悔することが増えても、自分の将来を自分で切り拓くことのできる幸せは、想像力を駆使して思い描かなければなりません。そうしたくてもできないことの悲しみを、味わえないで済んでいるのですから。
 そこまでの切迫感がなくても、人生経験に乏しく、まだ深くは考えられていない時期の浅薄な思い込みで、自分の可能性を狭めてしまうのは得策とは言えません。「何で勉強せなアカンねん」とぼやきながらでも、選択しを自分で減らすようなことはしない。積極的に増やそうとしなくてもいいから、せめて減らさないようにする。豊かな中で麻痺してしまっている「勉強できる贅沢さ」を、何が何でも実感してください。(pp.82-83)(太字は引用者)
 でも、いったいこの本の読者って誰なんだろう?というのが気がかりでならない。本書を「読みなさい」と子どもに言いたい親世代なのか。本書を「読みなさい」と親に言われるような受験者層なのか。「大学くらい出ておきたい」と言いたい高校生なのか。欠如が欠如した時代を反映しているのは理解はできるが…、大学に入りたくても、入れなかった(しかし、学習意欲のある)社会人層から見れば、何を言っているのか理解できないような気もしないでもない。

▼以下を読みながら、成長って何なんだろう?と思ってみたり。
 「こういう大学を選ぼう」なんて言えないよな、そんなセオリーないよな、と頭を抱えるしかない中で、それでも敢えて指摘するならば、専門分野はどうであれ、自分を磨くことのできる、成長させることのできる大学、ということでしょうか。本当にいい大学とは、自分で自分を伸ばしていけるだけの力を身につけさえてくれる大学だと思うのです。(pp.108-109)
 自分で成長したいと思わない層にいかに対峙するか。少し考えてみたり。

Google App Engine (オライリー)

▼Google App Engine(Google Apps)は、私も職業柄、関心を寄せずにいられない領域であると同時に、プライベートなサイトでもお世話になってしまっているUsing Google App Engineのだが(Googleの軍門に下ってから久しい)、体系的に理解をしておらず、いざ「Google Appsって何?」と聞かれると、答えられない状態だった。

 いずれオライリーから出るだろう…と心待ちにしていたが、なかなか出版されず。5月に出て、すぐに翻訳本が出るかなと思ったが、待ちきれず原著ポチしてしまった。これまた敗北。

 発注後、すぐ届いてしまうことに改めて驚いてみたり。AmazonとGoogleの影響力って、やっぱり強いわな。

Using Google App Engine

▼地元の書店(ジュンク堂とか、ジュンク堂とか)にも頑張ってもらいたい。

読書メモ(ミニ):『リファクタリング・ウェットウェア ―達人プログラマーの思考法と学習法』

▼今回は移動が長かったこともあって、いくつかの本に目を通すことができた。最近、なかなか「当たり」の本に出会えていないのだが、今回読み込んだ数冊の中では、OZ氏にご紹介いただいた『リファクタリング・ウェットウェア ―達人プログラマーの思考法と学習法が出色だった(出色は「でいろ」じゃないよ、と思わず脚注を付けてしまいそうになったのは、最近の職業病か)。

▼オライリーだけあって、「プログラマー」限定のように思われるかもしれないが、技術職だけでなくて、幅広い層にお勧めできる内容である。

 読んだだけで、少し賢くなったようなイリュージョンを味わう。ホントに賢くなれたら…などと、七夕のお願いの延長みたいなことを考えてみたり。

読書メモ(ミニ):大学の誕生と反省(『大学の誕生』と『大学の反省』)

▼時間にちょっとだけ余裕があったので、少しばかり読み進めていた『大学の誕生』(上下)と、『大学の反省』を読み解く。どこにそんな時間があるかって?的な突っ込みを受けそうだが、出張中の移動時間+通勤時間の有効活用でしかない。っていうか、それ以外に時間なんてないっしょ(キムタク風)。
大学の誕生 大学の反省

 『大学の誕生』は、言うまでもなくノンフィクションだが、日本の近現代史を読み解くストーリーとしても、読み応えがあった。私などが言える立場ではないが、資料的な価値も高く、「出会えて良かった」と思える一冊。

 『大学の反省』は、大学関係者にとっては意味があるのかもしれないが、「大学」を取り巻く外部環境についての言及がなく、民間企業の視点からすれば、何が「反省」なのか?という疑問を誘発しそうな印象を受けた。しかし、これもまた外へ向かう契機になり得る考察なのかな、と管見、思ってみたり。

読書メモ(ミニ):『働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法』

▼定点観測で、ちくま新書をチェック。どこかで見たことがある名前だなぁと思ったら、あらま、駒崎くんじゃないですか(社会心理学的便乗)。

 というわけで、通勤時間中、早速、『働き方革命』を読んでみる。『搾取される若者たち』のような建設的とは言えない世代論に陥ることなく、現代のワカモノ(30前後)が置かれた状況がうまく記述されていて好印象でした。キャリア教育という観点から言って、なかなか素晴らしい感じです。

▼若手応援団としては、この世代にがんばってもらいたいですね。

 って、私も若手でありたいのですけど…。
 最近、中間管理職みたいな感じで、ナンな感じです(謎)。

大学ランキング2010年度版

▼定点観測的に『大学ランキング2010』を読む。私が受験生だった頃から(いつの話?)、本書と代々木ゼミナールの『新小論文ノート』は定点観測的にチェックしている(かなり売り上げに貢献してるよなぁ…)。ランキングも偏差値も、あるいは大学入試の「出題内容」は、大学選びの指標の一部に過ぎないが、年に1度くらい「こんな視点もあったのね」的確認をするために利用するのは悪くなかろう、と思っていたりもする。

 もっとも、残念なことに私が主としている顧客のほとんどはこの手の書籍の読者ではないし、過去問を「対策」以外に使った人も希であろう。偏差値以外の「ランキング」の存在自体、おそらくが未知の世界だろうし、偏差値の意味はおろか、そこらにいる十数名にアンケートを取れば「ランキング」が得られると思っている顧客がほとんどではないかと思ってみたりする。

▼第三者の格付けに頼るだけではんく、かと言って、単なる印象や周囲に流されるのではなくて、自分自身で見いだした評価軸とエビデンスに基づいて判断できるようになりたいものである。

読書メモ(ミニ):格差問題。何が分断され、分断されていないのか?

▼「格差」「階層」関係の本をいくつか検討。というのも、現場的感覚からすると(私が見聞きしているのはごく限られた現場に過ぎないが)、小さな現場においても「二極化」が進んでいることが、気になって仕方ないからである。

 二極化という現象は、私が「格差」という先入観あるいは偏見を持って対象を見ているから、そう思ってしまうのか。あるいは実態として、それが現実化しているからなのか、何とも現状では言い難い。そもそも二極化という現象は、昔からあったような気もするが、これが日々、深刻化しているように思わずにはいられない…というのが、率直な感想である。だって足引っ張るんだもん。

▼小さな現場で二極化が生じているということから、全体でそれが生じているという証拠になるわけでもないし、高卒と大卒、地方と都心部の格差、親の影響など、検討課題は大きいが、今後も留意してみていきたいところである。

 学力と「格差」に関する書籍は、もはやバブル化しているが、私的に得るものがあったのは、以下の書籍。とりあえずメモしておく。

 なんやねん、と思わずツッコミを入れたくなったのは以下の2冊。

 『格差社会論はウソである』の立ち位置は分かるが、『新学歴社会と日本』は何の主張があるのか謎だった。受験勉強が役に立つという和田氏の従来の主張は理解できるが、うーむ。支離滅裂だと思うのは私の読解力不足か。これ以外にも、コメントする気も起きない本がいくつかあったが割愛。

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