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新書・文庫
目を通した冊数が少なかったせいかもしれないが、今月は、新書・文庫系では、「あたり」本と出会えなかった気がする。
でも、夏休みらしい読書ということで、サガンを何冊か読み返す(私は何を隠そう『
悲しみよこんにちは』を、読書感想文で選んだことがあったりして。本当は、『銀河鉄道の夜』で書きたいのだが、いつも挫折していた)。
ちなみに前者は、映画版もある。私は原作から先に入っているので、小説と映画の比較を行いにくいのだが、南フランスに是非、一度行ってみたいな、と思わせる映像美である。話も原作ほど複雑じゃないしね。
『悲しみよこんにちは』の映画版は、イギリス、アメリカの共同制作だが、私は、基本的にはフランス映画に惹かれやすいらしい。『
男と女』『
アメリ』『
落穂拾い』など、DVDを持っているのはフランス系映画が多い。こういうのは一人で観て楽しむものだし…と、自己正当化してみたり。
どちらにせよ、シュールでメランコリーで、かつパッションに溢れているような作風(意味不明)が、好みらしい。いずれフランス映画に見られる眠さ(けだ
るさ)と、ハリウッド映画に見られる眠さ(かったるさ)について、考察してみたい。どっちにしても映画を観ると眠くなるというのも私の習性である。
と、新書・文庫について書くつもりが、映画になってしまった。
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単行本
新書・文庫同様、今月は、読んだ本自体少ない。海外出張へ行ったり、月末、仕事がたまってしまったせいだろう。
その中でも、とくに面白かったのは、やはり『
反社会学講座』かもしれない。これは、奥井(2004)の『
社会学』や、森下(2002)の『
社会学がわかる事典』と併せて読むと、なおさら良いだろう。
同じ「社会学」系の本と言っても(もっとも、一つには「反」が付いているけれど)、こんなにも違うものなのか!と思わされること必須。
- パオロ・マッツァリーノ(2004). 反社会学講座. イースト・プレス
- 奥井智之 (2004). 社会学. 東京大学出版会
哲学にも同じことが言えるが、社会学を学ぶということは、過去の偉人や社会理論について知ることではなく、「社会学」という道具やモノの見方や視点を知る、という点に価値があると私自身は思っている。
「反」とか「使いこなし」とか、おちゃらけた感じには批判もあるのかもしれないが、上記3冊ともに、社会学という切り口から、現在の社会や、未来に切り込んでいる点が、最大の特徴だと言えよう。
(これを機会に、いわゆる古典に手を伸ばす人が出てくるかもしれない)
社会学という切り口ではないが、内田先生の本も同様のテイストかも。
読書メモでも引用させていただいたが、相変わらずの内田節というか、鋭さである。秋以降、新刊も続々出るようで楽しみなところだ。
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その他
プレゼンテーション本だと思って購入した『
プロフェッショナル・プレゼンテーション』
は、結局は、いわゆるクリティカルシンキングや、ロジカルシンキングといったスキルを、プレゼンテーションで活かせるように発展(再編集?)させたもの
だった。ビジネスの文脈が強いので、それ以外では使いにくいが、ちょっと工夫して読み替えれば、学校教育でも使えないことはないかな。
上野(2004)のインタビュー本は、インタビュー実務に関わっている人には、得るものが相当多いはず。私も、大変に勉強になった。
ビジネス的なインタビュー(基本的には、ある商品やサービスなど、結果をパブリックな方向に活かすことが目的となる)と、教育・臨床的なインタビュー
(基本的には、個々人の目的に沿って行われ、その結果を、公に活かしていこうとする?)の、共通点と差異をどう考えていくかは課題だな。
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小説
姫野カオルコの小説を読もうと思ったが、結局、エッセイ集『
すべての女は痩せすぎである』でおしまい。開き直りの術を身につけるにはいいかも。
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