読書メモ(ミニ):『Head First Statistics 頭とからだで覚える統計の基本』

一般的に、海外(英語圏)の大学生、社会人向けのテキストは、内容が豊富=分厚く、完成度が高いと言われている。ご多聞に漏れず、本書もしつこいくらいの解説で、500ページを超える分量。エクササイズも充実で、日本のテキストでは見られない構成である。読者を飽きさせないアクセントのための挿絵(?)も違う。日本だったら、アニメ系キャラが登場するような気もしないでもないが、本書は表紙の通り、実写版(3次元)のお姉さんが主である。
全体は軽いノリで、例えば、正規分布では次のような例題がある。
ジュリーはハイヒールを履くのが好きで、ヒールが高ければ高いほど嬉しくなります。問題は、一番高いヒールを履いたときでも相手の方が高くなければならず、そのせいで理想の相手を見つけられません。文脈依存性を脱しない人からは、「若い娘が高いヒールを履くのはけしからん!」とか、「恋愛(好きになるという感情)と身長は無相関である」というクレームが付きそうな気もするが、細かいことを気にしないのが大人と言うものだろう。男に媚びないところが、アメリカのテキストらしいと言えばらしい。
残念ながら一番最近のデート相手は彼女の期待に沿えませんでした。彼女より背が高い男性がどれほどいるのか、デート相手がその厳しい基準を満たす確率はどれくらいなのだろう、と彼女は考えています。
さて、今回はどのようにして確率を求めることができるでしょう?(p.338)

我が国のテキストの場合、「数式を使わない」ことを売りにする書籍も少なくないが、本書は数式も正面から扱う。しかし、数学っぽさをあまり感じさせないところが構成というか、デザインの巧さと言ったところか。
内容はあくまで基礎で、最後の章で扱っているのは「母集団の推定」。我が国が誇る「マンガで学べる」シリーズの方が、発展性は高いような気もするが、あっちは複数冊なので比較にならぬが。
▼オライリーの本シリーズは他に『Head First JavaScript』『Head Firstソフトウェア開発』『Head First SQL』などもある。こんな軽いノリで、ソフトウェア開発やJavaやらSQLも学べる?のかしら。







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