いかに「ありのまま」を伝えるか
▼ようやく無印良品週間スタート。ということで、消耗品を買いにお出かけ。10%引きにならないとよほどのことがない限り無印では買わない悪しき顧客だが(※実際はそんなこともないのだけれども)、だからこそ無印良品週間は楽しみにしていたりして。
ちょこっとしか買わなかったが、おみやげに『無印良品の理由(わけ)』なる小冊子をいただく。300円相当の代物らしい。一見、無印らしさはあるが、ただのカタログだよね(=ゴミだよね)と思える様相だった。しかし、ちゃんと読んでみたら意外と楽しい。
▼無印良品(良品計画)の広報の良さは、リアリスティック・ジョブ・プレビュー(RJP=Realistic Job Preview)における「いいことも、悪いことも、丸ごと伝える」に通じるところがあるのではないかと思う。
- 守島 基博 (2004). 人材マネジメント入門. 日経文庫
たとえば、冊子の「たためる二輪キャリー」で紹介されている「みんなの声」では、「収納時たためるのがうれしいです。」「一度組み立てたら崩さない(崩せない)」性格なので、たぶんたたまないと思う。」「家の中にいくつキャリーバッグが転がっていることか…ハードケースの大きいやつでしょ、ソフトの大と小と…あ~あ、すべてがたためたらいいのに。」(pp.72-73)など、「いいこと」と同時に、微妙に、ネガティブ的な側面も書かれている。
あるいは「白磁の急須」で紹介されている「みんなの声」では、「左利き用のデザイン、もしくは両方からの注ぎに対応できるデザインになると嬉しいです。」「毎日使ってます。でも、注ぐときに蓋の空気穴を塞いでしまうことがあります。」「細めの注ぎ口で、お茶が一度に出すぎず、片手で楽に注げます。深めのストレーナーで、一人分の分量でも、お湯が茶葉に浸透してくれます。」(pp.10-11)などと、顧客からの満足感と同時に、要望が示されている。
▼私が、私の顧客に対してRJPについて言及すると、「そんなの理想論だよ」という「声」が届けられることが多いのだが、「じゃあ無印(良品計画)はどうよ」という事例を示すことができることになりそうだ。IR的にも一定の利益を得ているみたいだし、将来性もありそうなので、今後、しばしネタにしてみたい。
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