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読書メモ(断片):なぜ勉強するのか?させるのか?(鈴木光司)(諏訪哲二)

▼『なぜ勉強するのか?』(鈴木光司氏)、『なぜ勉強させるのか?』(諏訪哲二氏)に、続けて目を通す。

 「なぜエベレストに登るのか」と言う問いに対する、ジョージ・マロリーの名答「そこに山があるから」(Because it is there.)はあまりに有名である。言うまでもなく山がなければ登れない。

 「なぜ勉強するのか?」に対する、私的かつ模倣的回答は、「そこに分からないことがあるからだ」になる。付け加えるならば、「分からないということがなぜ分かるのかが分からない」というプラトン的回答も、私はよく模倣的に使っている。


 一方、「なぜ勉強させるのか?」に対する諏訪哲二氏の回答は実にシンプル。「売れる」本でなければ市場に流通しない、という事実を、言葉を換えて教育の文脈に置き換えた内容だった。
 
 「なぜ勉強するのか?」に対する鈴木光司氏の回答も、極めてシンプル。「買われる」本を書くことが小説家の至上命題(市場命題)であることは言うまでもないが、「買われる」本の条件として、本書は良くも悪くも「分かりやすい」説明だった。

▼両書とも、素晴らしい問題提起が行われているものの、どこか腑に落ちない…のが私の正直な実感。教育問題というのは結局のところ、苅谷剛彦先生の『欲ばり過ぎるニッポンの教育』的な、「欲張りすぎ」にある…って、ことなんでしょうかね。

 と、私もシンプルな結論に陥ってみたり。

▼いったい私たちにはどんな「山」が待っているのでしょう。

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