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任天堂の株VS任天堂DS

▼私は、小学校6年生の時だか、詳細は知らぬが、祖父(その後、まもなく他界)に「任天堂の株」を買うことを勧めるような発言をして、こっぴどく怒られたという「伝説」がある。今からさかのぼること数十年前。日本がバブル経済で浮かれる前の話である(ちなみに、私にとってのバブル時代は、東京ラブストーリーと、ジュリアナ東京と、1000円のカップラーメンと、その後読んだ岡崎京子の漫画で構成されている)。

 何故そのようなことを言ったのか、正直、自分でも分からない。おそらくは、祖父が短波ラジオで株式のニュースをよく聞いていたことの影響だと思うが(読売ジャイアンツの中継もよく聞いていたが)、ファミコンを親に買ってもらえなかったことに対する腹いせ的な発言だったのかもしれない(でも、ドンキーコングは買ってもらえた)。

 いずれにせよあの時、怒られていなければ、私は道を誤っていたかもしれない(例:愛読書=『会社四季報』)と思うと、祖父には感謝するばかりだ。

▼その後の私は、さらに不可解なことに、ファミコン等で「遊ぶ」よりは、自分で何かを「作る」方に興味を持つタイプに育ってしまったらしい。当時主流だったファミコンではなく、MSX(注:アスキーの西氏と、まだ若かりし頃のマイクロソフトのビル・ゲイツによる家庭用コンピュータ規格)を親に買ってもらい、ベーシックとかいう言語で遊んでいた記憶がある。

 たぶん、あのころのプログラミング技術が、私の人生において「最高峰」だったのではないかと思う。マシン語も、ある程度理解できたし(注:マシン語=コンピュータを直接操作する言語。言語というよりは、記号の類かもしれない)、その後は、富士通のFM-TOWNSのプログラムコンテストに応募したりもしている(しかも、微妙に入賞して名前が残ってしまった)。

 そんな経緯もあって高校時代まで、ゲームプログラミング等にはまっていたりしたが、大学入学後は、その世界から「卒業」してしまった。今は、ゲームに関しては、もっぱら任天堂DSで遊ぶばかりである(多少のシステム開発とかはするけどね。でも、オブジェクト指向の言語はもはや能力の限界で、Perlくらいしか使えなくなってしまった)。

 個人的には、任天堂DSを買うよりも、同じ時期に任天堂の株を買っていた方が、別の意味で愉しめたような気がしないでもないが、まあ、それはよしとしよう。

▼何故に私がゲームそのものに興味を持たず、ゲームを「作る」方に興味を持ったのか。これには、さまざまな理由があると思われるのだが、最近、一つ理由が分かった。どうやら、私はゲームが得意ではないらしい。マリオをやっていても、妻の方が常に先に進んでしまうのである。「脳トレ」をやっていても、平均すると、やはり私の成績の方が悪い(私が得意なのは計算だけ)。

 うーむ。

 もしかしたら、マリオをプレイしながらも、一体、どうやってこのスクロールやキャラの動きを実現させているのか?(スプライトとか、知る人ぞ知る概念かもしれませんが、すごいなと思います)とか、どうでもいいことに気を取られるから、ゲームそのものに「没入」できないのかもしれない…などと、言い訳をしてみたりして。

 何にせよ自分の身の程を知ることは重要なのかもしれない。やはり自分はゲームよりは、株の方が向いているのかも…と言っても、もはや任天堂の株や、手に届かない金額だわな。

追伸
 ちなみに私が生涯で最もはまったのは「信長の野望」である。その次は、フライトシミュレータだったりして。要するにアクションは苦手なのかもしれない。

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