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最近読んだ新書

▼最近、読書メモを更新していなかったが、最近読んで良かった新書について。

▼橘木氏の本は他にも目を通したことがあったが、『格差社会』は、新書で読める格差社会論系では、出色。理由はいくつかあるが、(1)データに基づいている。(2)過剰に悲観論に過ぎず、かと言って楽観論でもなく。(3)対策について、ある程度具体的、以上3点が挙げられるだろうか。岩波新書の最近のヒットかな。格差社会について触れる際のデータリソース集にもなるのもメリットである(詳細はググればなお良し)。  『格差社会』の中でも、非正規労働者の比率が上がっていることについて触れられていたが、『労働ダンピング』は、この点をさらに掘り下げていて平行して読むと良い。 ▼「勝ち組」とか「負け組」と言った二項対立に疲れた時には、大庭氏の『善と悪―倫理学への招待』を。何をもって「善い」とか「悪い」と言うことができるのか、というソクラテス/プラトン以来の論点について、非常に分かりやすく論じている。大庭氏の本は以前も、何度か目を通したことがあったが、本書も本質的でかつ平易な説明である。
▼久々にブルーバックスを買って読んでみたら、これも大変面白かった。  中沢新一的「対称性」とか「非対称性」とは異なる内容だが、関連させて読んでみても面白いかもしれない。(非)対称性というのは、私的にも今後重要なキーワードかも。

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