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顧客志向

▼「床に座らないでください」の話題の続き。前回は、批判的とも取れる書き方をしてしまったが、今日は少し褒めてみよう(おまえは何様だっていうツッコミはなし)。

 写真は、豊肥本線(前回も書いたが、私が通勤で使っている路線。「ほうひ」と読む)の旧型車両のドアを撮影したものである。こんな所にも、「床に座らないでください」の注意書きがシールで張られており、本路線においては、いかにジベタリアン(死語)が社会問題化しているかを暗示していると言えよう。

 問題は、このシールの位置である。なんと、ジベタリアンの「目線に合った」場所に張られている。つまり、立っている人には注意書きは見にくいが、床に座ろうとする輩には、ちょうどこの注意書きが目線に入ってくるようになっているのである。

 さすが、すばらしき顧客志向。

 「他者の目線」「相手の立場」に立つ能力や、「顧客志向」の重要性を指摘するのは易しいが、実際的に、行動に移すのは簡単なことではない。このような工夫は、褒め称えられるべきだろう。

 強制的に耳にしないという点で、車内アナウンスほどの不快感はないのも事実である。しかし、車内を出入りする時には、本注意書きとは無縁な人の目にも入ってしまうのが難点か。

▼アイコンのデザインを考える上でも、「床に座らないでください」アイコンは好例かも。

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