読書メモ(断片):偶然と必然
▼久々に激しい(内容の)夢を見た。実在の人物が出てくるのも久々である。なぜこのタイミングで、あんな夢を見たのか。単なる「偶然」に過ぎないとも言えるが、もしかしたらもしかして…、などと思ってしまったりもする。夢の世界は、とらえどころがない一方、そう思い始めると止まらなくなるのが難点だ。
▼偶然、枕元に『「脳」整理法』があった(読みっぱなしにしていたらしい)ので引用。
▼偶然、枕元に『「脳」整理法』があった(読みっぱなしにしていたらしい)ので引用。
言われていることは、河合隼雄的というか、小説的というか、偶然と必然の「あわい」の重要性を感じたことがある人にとっては「言うまでもない」ことかもしれない。しかし、「偶然」と「必然」の「あわい」を感じるということ自体、実は極めて偶然的であり、必然的な出来事なのかな、とも思ってみたりもする(同語反復)。日常の生活の中で私たちが出会うさまざまな出来事を偶然と考えるか、それとも必然と考えるかは、私たちの生活の質に重大な影響を及ぼす可能性があります。すべてをランダムだと片づけることは寂しいことです。だからといって、すべてが必然だと考えることは明らかな誤りです。ましてや、その必然を自分でコントロールできると考えることが、思い上がりも甚だしいことはいうまでもありません。
祈ることで、ものごとがコントロールできるのならば、それほど楽なことはありません。良質の宗教的感覚を持つ人は、祈りが自分の無力感の認識であることを知っています。自分のコントロールの及ばないこと、自分の無力さを思い知らせる対象に対してこそ、人は祈りを捧げるのです。
偶然と必然の間の微妙な「あわい」の領域、すなわち、偶有性の領域のニュアンスをどれくらい読みとることができるかによって、投げやりでもなく、盲信でもない、バランスのいい生き方ができる可能性があります。コントロールできる/できないの区別についても、その両者の中間にある「あわい」の領域こそが大切なのです。(pp.103-014)
- 茂木 健一郎 (2005).「脳」整理法. 筑摩書房
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