正当に怖がることはなかなかむずかしい
▼私は、寺田寅彦の良き読み手ではないのだが、彼の言葉と言われている「ものを怖がらな過ぎたり、怖がり過ぎたりするのはやさしいが、正当に怖がることはなかなかむずかしい」の出典は、一体何なのだろう。頻繁に引用されているのは、ググっても分かるのだが、出典が出てこない。
aozoraで検索をかけてみたが、やはり分からず。手持ちの随筆集を調べてみたが、やはり見つけることができなかった。ご存じの方、help me!
▼久々に、「科学者とあたま」を読み直す(以前も引用したことがあったらしい)。
aozoraで検索をかけてみたが、やはり分からず。手持ちの随筆集を調べてみたが、やはり見つけることができなかった。ご存じの方、help me!
▼久々に、「科学者とあたま」を読み直す(以前も引用したことがあったらしい)。
頭がよくて、そうして、自分を頭がいいと思い利口だと思う人は先生にはなれても科学者にはなれない。人間の頭の力の限界を自覚して大自然の前に愚かな赤裸の自分を投げ出し、そうしてただ大自然の直接の教えにのみ傾聴する覚悟があって、初めて科学者にはなれるのである。しかしそれだけでは科学者にはなれない事ももちろんである。やはり観察と分析と推理の正確周到を必要とするのは言うまでもないことである。頭の悪さに関しては一流なのだが、観察と分析と推理に難があるのが難だ。
つまり、頭が悪いと同時に頭がよくなくてはならないのである。
この事実に対する認識の不足が、科学の正常なる進歩を阻害する場合がしばしばある。これは科学にたずさわるほどの人々の慎重な省察を要することと思われる。
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