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読書メモ(断片):考えることで楽になろう

▼人から「評価」されるというのは、なかなかしんどいことである。

 おおよそ、多くの人は、中学校や高校、あるいは大学で教師から「評価」されてきているはずで、良くも悪くも評価慣れしているはずなのだが(「うんざりしてる」かもしれない)、それと、社会において「評価」されることは、やはり意味合いが違うらしい。

 さらに言えば、この違いを社会に一歩出る手前の学生に伝えるのはもっと難しい。

▼たまたま手に入れた藤野美奈子・西研氏らの『考えることで楽になろう』にこんな一文があったのでメモしておく。
 職場は、”きちんとした仕事をしたかどうか”で勝負する空間。上司に言い分があれば言えばいいのだし、くやしいけど上司のいうことが正しいと思えば、こんどはいい仕事をして見返してやるぞ、というのが筋。(略)

 私たちの生きている世界では、就職するまで、みんなが互いを傷つけないようにとても気を遣っています。「自分が傷つきたくないから、他人を傷つけないようにする。自分が嫌われたくないから、他人に冷たくしたりしないようにする」、そういう感覚で生きてきた人が多い。でも、仕事の場は、友だちどうしの関係とはちがって、”よい仕事をすれば評価され、ダメだとケナされるゲーム”です。そうした仕事の場と、それまでの生活の落差が大きすぎるから、「号泣」する子たちが出てくるのでしょう。(pp.122-123)
 引用部は、西研氏の発言部分。実に、丁寧な説明である。

▼何らかの仕事をして、アウトプットを出して、それが人から認められる(評価される)。それは、しんどいことでもあるが、私的にはそれこそ「生きている」という感覚の泉源ではないかと思ったりもする。
 逆に言えば、そう思わないと、やっていけないのかも。

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