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読書メモ(断片):深層意識への道

▼私の持ちネタの一つに、「コミット」がいかに大変なものか?(あるいはコミットの語源)という話題があるのだが、どうやらその原典は実は、河合隼雄氏経由だったらしい。前にもメモったことがあるかもしれないが、改めてメモをしておく。
 欧米人は自我を確立する。自立するということをものすごく大事にしている。ところが日本人はそんなことを考えていなかった。「イエ」が大事だと思っていた。このごろ、とうとう個人ということを考えだしたのだという話を私がしたら、デイヴィット・ミラーが、「うん、そういうけど、ヨーロッパでも個人など考えだしたのはつい最近だ。近代になってからだ。昔はそんなこと考えていなかった。その証拠に…」と、僕に言ったのです。
(改行)
「河合さん、コミットするという言葉があって、いまは皆、よい言葉に使っているやろ?」と。そうですね。たとえば、「自分はこのNPOにコミットしています」とか、「私はこういう運動にコミットしています」とか、よい意味で使っているけれども、コミットするなどはだいたい悪い言葉なんやと。
(略)
その証拠に僕に、「コミットという言葉を使って英語を何か言ってみろ」と言うのです。commit suicideは自殺するでしょ。commit a sin は罪を犯す、cmmit a crime は犯罪を犯す。コミットという言葉を使うと悪いことしか出てこないのです。(p.175)
 何度かこの日記上でもネタにしているが、私は妙な外来語があまり好きではなく(と言いつつ、ついつい使ってしまうあたりが小心者なのだが)、「コミット」や「コミットメント」という言葉は、これまで使う時と場所を自分なりに選んできたつもりだ。

 「コミット」は、「自殺する」「罪を犯す」「犯罪を犯す」に匹敵するような行為でもあるということを、頭のどこかに留意しておきたいところである。

▼ちなみにデイヴィット・ミラーは…『蘇る神々』が訳出されているけど絶版中。

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