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試験問題

▼昨日の話題に関連して、『学ぶ力』という本の中で、森センセー(注:森毅氏のこと)が、次のようなことを言ってたことを、ふと思い出す(前にも何かの本で読んだ記憶があるが、手に入れられたのがこの本だけだったのでお許しを)。
 試験には、過去の実績を見るもの未来の可能性を見るものがあります。入試は原理的には未来です。特に大学院や就職試験はそうです。僕も経験がありますけど、高校のときにどれだけ勉強したかは、本当を言えばどうでもいいんです。
(引用者改行)
 大学に入ってからついてきてくれそうか、そのために高校の成績を参考にしましょうというのが大学側の立場です。高校の先生は、高校でこれだけやったんやから大学に入れてほしい。方向が逆です。(略)
 学校の成績をよくすることだけを一番効率的に行うには、英語の試験ならテキストにある単語は全部憶える。テキストにない単語は憶えても成績のためには全然役に立たない。これは当たり前の話です。(略)
 ところが未来型はテキストがないですから、そうはいかないでしょう。そうなると何が大事か。たとえば知らん単語が出てきたら、何とかそれを当てるという能力、現実にはそれをやっているんです。(p.68-69)
  • 河合 隼雄・佐伯 胖・工藤 左千夫・工藤 直・森 毅(2004).
    学ぶ力. 岩波書店 (太字は引用者)
 本質的には「未来の可能性」(未知な問題への対処、あるいは問題の発見)の方が重要だけれど、それを試験でどう見抜くかが難しいところである。

▼ちなみに森センセー曰く(注:念のため書いておくと彼は数学の先生です)
 僕は三十何年やっているから知っているんですけど、京大はおもしろくて、数学の教授を一人モルモットに使って、入試問題を解かすんです。「受験生は三十分やけど、お前は数学の教授やから十五分で解け」と言って、けっこうハードな環境です。(略)
 そのときにその教授が「この問題はわかった。解き方はこれこれでやればいい」と言って五分以内に解ければ没です。だから少なくても京大の数学の教授には、すぐに解き方がわからない問題というのが原則です。だから解き方を教わってないのではなく、もともと解き方のわからん問題を何とか見ようというのが入学試験です。(p.70)。
 とのことである。これもどこかで読んだことがあったが、一つの手ではあるな。

 何を隠そう(隠してないけど)、私は京大を受けようと本気で考えていた時期があったらしいのだが、数学は本当に難しかった。表面的な対策のしようがないしな。

 私事はさておき、数学や英語(注:英語の場合は、未知の単語を推測させるという出題が可能か)以外で、この手の「解き方のわからん問題」をペーパー試験でいかに出すかが重要になってきそうだけど、やはり難問だよな…(以下、リフレイン)。

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