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今月の本

▼今月は、結果的には、それなりの数を読んだつもりだったが、あまり頭に残っていない。やはりメモを取りながら、熟読する機会も必要だな。

 新書は沼上先生の『組織デザイン』が、組織論の教科書としても出色だったと思われる。ジャンルは違うが広義の「デザイン」つながりでは、後藤ほか『デザインの生態学』と出会えたのは良かった。
 「デザイン」は最近、何かと流行言葉的に使われることも多い(そういえば紺野先生の『創造経営の戦略』でも、デザインはキーワードだった)。私自身は、デザインという言葉を、状況や文脈と切り離された「計画」「設計」ではなく、状況性も含んだ概念として捉えていきたいのだが、そのためにはもうちょっと「デザイン」について、突っ込んで考えなくてはならないかも。

 広義の組織論つながりでは、もの造り系の以下の2冊が、違った意味でそれぞれ興味深い。自動車はトヨタ、日産、ホンダをはじめとして日本メーカーは健闘しているが、宇宙・航空機分野ではさっぱりである。  藤本先生の本は、宇宙・航空機産業について言及していないが、日本はどうも「巨大プロジェクト」を得意としていない面があるのかもしれない。組織デザインの観点からも興味深い視点かもしれない。

▼その他、現代日本の諸問題を考えるにあたっては以下の3冊と出会えたのが、今月の収穫だったかもしれない。いずれも読み込めていないので、また改めてコメントを書きたいところです。はい。
▼小説はこれといって手に取れなかった。エクニさんの新刊は、いわゆる「三姉妹モノ」。勝手に分類するのは失礼かと思うが、四姉妹モノといえば『若草物語』、谷崎潤一郎ならば『細雪』、記憶に新しいところでは2003年度後期の朝ドラ『てるてる家族』などが挙げられよう。

 三姉妹モノは…、あれ、考えてみれば思い浮かばない。ぱっと思い浮かんだのは、幸田文の『きもの』が確かそうだったはず。マンガならが天才柳沢教授の娘たちも三姉妹だったはず。amazonで検索してみたら、そうそう。『やっぱり猫が好き』も三姉妹シチュエーションでした(!)。  登場人物が4人か、3人かで、物語のプロットは変わってくると思うし、共通の違いがあると思ったりもするのだが、具体的に挙げるは難しい。誰かこういうマニアックな研究(でもないか?)をしている人はいかいのかな。

 もう一冊。
  • 恩田陸(2004). Q&A. 幻冬舎
 これは、正直言って「してやられた」感じ。いろんなインスピレーションが沸き上がるが、一言では言い尽くせない感じ(←コメントになってない)。

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