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読書メモ:デザイン言語

▼オリジナルは2002年5月に書かれたものです。

▼たまには私が、これまで教わったことのある先生の本を取り上げよう。
 ベースは、「デザイン言語総合講座」という授業での講演@SFC

▼私が知っている限りでも、建築家の隈研吾や、アフォーダンスの佐々木正人、作曲家の藤枝守、脳とクオリアの茂木健一郎、批評家の東浩紀、写真論の港千尋など、顔ぶれも豪華。

 この本(講座=もっといえばSFCの講義クラスター名)のタイトルになっている「デザイン言語」という言葉。一見、相反するものを結びつけさせようという意図があるらしい。なかなかユニークである。
 「デザイン言語」とは、感覚と論理の双方を統括し、イメージや空間を操作し創造していくためのツールである。急速に進展するデジタル情報環境の中で、人間の感性や身体性を回復させるためには、デザインの直面している問題を自分の力で発見して組み立て、展開していくためのプロセスを身につけることが急務である(本書、カバーより)
 この手の講演をまとめた本は、いよいよ話が深まってきたところで話が終わってしまってしまい、物足りなさを感じることが多いのだが、この本は、その点、編集がうまいせいか(90分の講演録だから?)、全体的に刺激を受けることが多数。 入門書としては成功しているかもしれない。

 今年後半は、「デザイン」について集中的に考えようっと。
  • ハーバート・A. サイモン. 稲葉元吉・吉原英樹 (翻訳)(1999).システムの科学.パーソナルメディア
 どちらかというと理論よりの本ですが、どちらもオススメです。
 目次にリンクを貼っておくので、詳しくご覧になりたい方はどうぞ。

なぜいまデザインか                 奥出直人
デザイン言語を導入する               後藤武

I 空間と環境の系
  隈研吾―建築を社会へ投げ出す
  塚本由晴―観察と定着
  三谷徹―自然のかたちをつくる

Ⅱ 身体と知覚の系
  久保田晃弘―Design3.0:デジタル・マテリアリズム
  佐々木正人―レイアウトとアフォーダンス
  Scott S.Fisher―ヴァーチャルリアリティとデザイン
  高谷史郎―ダムタイプ・共同制作の可能性を探る現場
  藤枝守―聴くことからの表現
  茂木健一郎―クオリアと来るべき世界観

Ⅲ 平面とヴィジュアルの系
  東浩紀―ポストモダンと動物化するオタク
  永原康史―デジタルデザインの第二フェーズにむけて
  原研哉―新しい潮流は日常の未知化から始まる
  港千尋―予兆のマトリクス

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